「ハード・エッジ・シリーズ」
ハード・エッジ・シリーズ~美術史編~
[再発見!日本近代美術]
「ハード・エッジ・シリーズ」は、様々な芸術分野での、最新の研究成果や話題をご提供いただくレクチャー・シリーズです。今年度最後の開催となる2月は「美術史」をテーマに開講いたします。
近年、「近代美術史」の見直しが進んでいます。お二人の美術館学芸員をお招きし、従来の美術史とは異なる視点で、日本の近代美術をお話しいただきます。 |
■日時 平成22年2月7日[日]14日[日] 午後3時~午後4時30分(開場は午後2時30分) ■会場 高知県立美術館2階 講義室 ■対象 一般 ■定員 50名(先着順・事前申込不要) ■入場無料 |
講師および演題・内容
2月7日(日) 「もうひとつの明治美術」 講師:志賀秀孝氏(府中市美術館学芸係長)
〔講義内容〕
黒田清輝がフランスから帰国し、白馬会を結成したとき、洋画団体「明治美術会」の画家たちは白馬会に移っていきました。残された吉田博や石川寅治らは明治美術会を継承するかたちで「太平洋画会」を創立しました。やがて、両者の関係は「新旧対立」といわれるようになります。
印象派風の明るい油彩画を中心とした白馬会に対し、アカデミスムに立脚した太平洋画会は、旧派・脂派と呼ばれ、高い評価を受けることなく、今日に至っています。
今回の講義では、優れた画家を擁しながら、時代の波に翻弄された太平洋画会を通して「明治美術」に新たな光をあて、「もうひとつの明治美術」についてお話いただきます。
2月14日(日)「新撰・日本近代美術」 講師:山田諭氏(名古屋市美術館学芸係長)
〔講義内容〕
近年、現代美術への抵抗感が薄らぎつつある反面、日本の近代美術への関心が急速に失われているように感じられます。特に若い世代では、近代美術の名作を見る機会も少なく、ほとんど関心を持てない状況にあります。21世紀の現代日本の文化・芸術の基礎を築いた近代美術の成果が充分に継承されないことは、美術だけの問題でなく、文化全般においても大きな欠落を生むことになります。
一方、1980年代以降、全国の美術館では、日本の近代美術の地道な調査・研究をふまえた展覧会が多く開催されています。
このような現状において、新しい研究成果を反映した、新しい観点から、近代美術の歴史を展望し、21世紀にふさわしい、新しい「名作」を考える試みについてお話いただきます。













