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文化財団ミュージアム見てある記Vol.3 新発見!龍馬の手紙、展示中!

2014年04月25日 掲載

 新年度、新学期になりました。高知は春を通り越して初夏のような陽気です。財団ミュージアムも各館、新しい展覧会が始まっています。それぞれ見どころ満載ですが、今こそ見どころ!は、高知県立坂本龍馬記念館(以下、龍馬記念館)で18日から展示が始まった新発見資料、坂本龍馬から後藤象二郎への手紙でしょう。さっそく、見に行きました!

 

 テレビニュースなどでご覧になった方もおられるかと思いますが、龍馬が暗殺される10日ほど前に書いた後藤象二郎あての直筆書簡(草稿)が新たに発見され、龍馬記念館に寄託されることになりました。

 同館の三浦夏樹主任学芸員にお話をうかがったところ、「全くの新発見。140通ほどある龍馬の手紙の中でも最高レベルの価値」とのこと。大政奉還後の徳川家のあり方や財政問題など重要な内容について記されています。三浦主任学芸員によると、三岡八郎(由利公正)が回顧録に書いてあることとも合致し、「由利の回顧録の裏付けができた」ことが何より重要だそうです。テレビで全国放送がされることもあり、書簡の展示ケースの前は多くの方が熱心に見入っていました。その様子をみて、臨時の(?)ギャラリートークを始める三浦さん、さすがです!

 

 その隣には、4年前に発見された龍馬からの後藤からあてて送った書簡も展されていいます(龍馬記念館蔵)。大政奉還直前に送った、脅迫にも似た激励文だそうです。後藤は物持ちがよくないらしく、彼あての手紙はあまり残っていないとか。そういう意味でも貴重な資料です。

 龍馬直筆の手紙を前にすると、高校のとき、日本史の授業で習った幕末が、なんだか身近におこった出来事のように思えてきます。これが歴史系博物館の醍醐味かもしれません。

 

 新発見の龍馬直筆の書簡は6月1日までの特別展示です。もうすぐやってくるゴールデンウィークはぜひ龍馬記念館にお越しください。

 

 *連休期間中、交通渋滞回避のため一部道路を封鎖するそうです。お気をつけください。

  渋滞情報についての詳しい情報は→こちら

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 これが今回新たに発見された龍馬の手紙(草稿)です。