公益財団法人 高知県文化財団

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高知県文化財団からのお知らせ

【文化事業助成金】シネマ・フィロソフィア3.11にインタビュー

2015年07月13日 掲載

7月5日に高知県立大学永国寺キャンパスで開催されたワークショップで、シネマ・フィロソフィア

3.11の代表を務める、同大学准教授の吉川孝さんにお話を伺ってきました。

 

シネマフィロソフィア視察HP用

 

Q1.これまでの「3.11の記録」に「戦争の記憶」が加わったことで、この企画の取り組みに配慮

   したことや苦慮したことがありましたか。

A1.「3.11」は東日本での出来事という印象がつよく、高知県内ではそれほど関心を集めていませ

   ん。強いて言えば、津波被害、内部被爆、原発再稼動をめぐる問題などが注目されることが

   ありますが、それ以上ではないようです。これに対して、「戦争の記憶」というテーマは、

   日本全国の方たちが共有しやすい話題でした。上映会の7月4日は奇しくも高知空襲の日でした。

   こうしたことから、今回の企画はこれまでにない広がりをもつ予感がしました。おかげさまで、

   映画上映会(あたご劇場)には207名が来場し、満席の会場は熱気にあふれていました。

   『花と兵隊』の松林要樹監督との質疑応答でも、「旧日本兵の戦後アジアでの受け入られ方」

   「兵站を軽視する戦争の愚かさ」など、作品をしっかり受けとめた質問が相次いで、監督との

   高いレヴェルの対話が行われました。

 

Q2.この企画に取り組む学生の反応はどのようでしたか。学生の意識に変化は見られましたか。

A2.ほとんどの学生はこれまで、教科書・テレビ・話題の映画・SNSなどのありきたりの情報だけ

   で、太平洋戦争のイメージを形成しているのかもしれません。

   今回のワークショップの講師の皆さん(松林要樹(映画監督)、天野弘幹(高知新聞記者)、

   飯高伸五(文化人類学者))は、日本兵による民間人の虐殺などの生々しい証言に触れながら

   戦争の記憶が安易なナショナリズムに結びつくことに危機感を抱いていました。そうした講師

   たちの作品や発言は、学生たちに、異なった世代や異なった地域の人たちとの対話の必要性を

   感じとらせてくれたようです。

   とはいえ、意識の変化がうまれるのは、学生だけではないはずです。松林監督の『花と兵隊』

   に登場する藤田松吉さんという人物は、われわれの常識的な戦争理解を撹乱させます。戦時中

   に日本兵の肉を食べたという人物がその遺骨を収集する営みは、「反戦思想」や「愛国心」など

   の言葉で片付けられるものではありません。映画のなかの藤田さんを観るときの収まりの悪い

   感情は、戦争の厄介さを認識する手がかりになるはずです。

 

0704上映会

 

Q3.今後に向けて、今回の企画の反省点や抱負などございましたら、教えていただけませんか。

A3.反省点は、「戦争の記憶」と「3.11の記録」という2つの大きなテーマが並びましたが、それら

   を関連づけるような道筋を十分に示すことができなかったことです。松林監督が、双方に関わ

   る優れた作品を制作しているということから企画を考えましたが、その射程の大きさを十分に

   消化しきれなかったことが残念です。今後の課題とさせていただきます。

   記録映画を上映しながら3.11以後の生き方を考えるというプロジェクトの核心は、学生の教育に

   あると思っています。学生を社会の都合のいいように利用して、政治や政策や産業の道具にした

   くはありません。あくまでもこの活動を通じて、学生が新たな世界に出会い、考えるようになる

   ことが大切です。現代社会の諸問題に向き合って、物事を判断し、活動するような、民主主義

   社会の担い手を育てたいと思っています。

 

Q4.その他、今回の企画を実施してのご感想をお願いします。

A4.高知県文化財団の助成を受けることで、単なる映画上映だけではなく、監督を招いての講演会や

   ワークショップを実施することができました。大学でのみ行われる活動よりも公益性がまして、

   高知県の多くの方に受けとめていただいたように思われます。今後、文化にかかわる活動はます

   ます財政的に厳しいものとなって行くことが予想されます。高知県内にこのような助成の制度が

   あることは、多くの人たちに支えになるはずです。ご支援をいただきましたこと、あらためて

   関係する皆さまに心よりお礼申し上げます。いつも微力ではありますが、今後も高知県の文化

   の発展に貢献させていただきたいと思っております。

 
 

 

【お知らせ】高知県芸術祭開幕記念!財団バスツアー参加者募集!!

2015年07月10日 掲載

(公財)高知県文化財団では、平成27年度高知県芸術祭の開幕に合わせて、県内の小学生(4年生~6年生)を対象としたバスツアーを開催します。

 

次のとおり参加者を募集します。

参加費:無料(昼食付)

定員:各コース先着35名です※定員が集まり次第、募集は打ち切らせていただきます。

参加の申込み:電話・メール・FAXで受付けます。

       受付後、参加申込書をお送りさせていただきます。

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 (公財)高知県文化財団 

 電話:088-866-8013

 FAX:088-866-8008

メール:s-kikaku@kochi-bunkazaidan.or.jp

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※当日は、テレビ等の取材が入る可能性がございます。また、HP等へツアー写真を掲載させていただきますのでご了承ください。

ツアー詳細:下記、財団バスツアー募集チラシをご覧ください。

 

ぜひこの機会に、高知の美術・文学・歴史を学ぶ旅にでてみませんか?

お友達同士の参加も大歓迎です♪

 

◆財団バスツアー詳細◆


バスツアー チラシバスツアー詳細1バスツアー詳細2

 

 

 

 

 

 

 

【文化事業助成金】第5回すさき七夕かざりにお邪魔してきました。

2015年07月07日 掲載

小雨の降る7月6日、すさき七夕まつりにお邪魔してきました。

まず出迎えてくれたのは、商店街の笹飾りです。

須崎市内の小学校の生徒さんたちが願い事を書いた短冊が、枝先で揺れています。

 

笹飾り

 

商店街を抜けると左手にまちかどギャラリーが見えてきました。

趣ある黒い建物の入り口には笹飾りと一緒にわら馬が。

 

まちかどギャラリー

 

ギャラリーの中には、七夕文化の紹介やわら馬が展示されているほか、わら馬づくりを体験できるスペースもあり、カフェもオープンしていました。

この日は遠く奈良から来られたという大学生の団体さんが、熱心にギャラリー内をご覧になっていました。

 

 来場者&体験コーナー

 

そんなお忙しい中、 すさき七夕かざり実行委員会の竹中さんにお話を伺うことができました。

前日5日の日曜には「わらうまるしぇ」物産販売のほか、プラネタリウムやブローチ作りのワークショップなども開催し200名を超える来場者があったそうです。

来て下さった方や開催に際し関わって下さった方々の嬉しい声が届くこと。それが喜びであり励みになるとおっしゃる竹中さん。またその一方で、抱える問題点や不安要素もあるそう。

けれど、須崎のわら馬という伝統文化を守りつつも、新しい試みを常に考え周りの方々の理解と協力をいただきながら続けていきたいと、力強く語って下さいました。

 

今夜はすさき七夕かざりの最終日となり、七夕ナイトカフェが催されるそうです。

キャンドルの灯りのなか、七夕の夜を満喫しに出掛けてみませんか。

 

【お知らせ】(公財)高知県文化財団 各施設の夏のイベント

2015年07月03日 掲載

(公財)高知県文化財団が指定管理者として管理・運営を行う県立文化施設が

この夏に開催する主なイベント(主催事業)をご紹介します。

下記以外にも様々なイベントを行っておりますので、各施設のホームページも

あわせてご覧ください。

 

■高知県立美術館

永遠の怪獣映画 ~昭和の怪獣たち~ 日本が世界に誇る特撮技術

昭和から平成へと続く日本が世界に誇る怪獣映画をこの夏ご家庭でご堪能ください。

 

会期  2015.08.22(土),23(日)

場所  高知県立美術館 ホール

 

 

■高知県立歴史民俗資料館

企画展「小さいもの見~つけた!―海洋堂のニッポン・ミニチュアカタログ―」

日本の伝統文化に触れ、小さいものに対する日本人の感性を考えていきます。

 

会期  2015.07.17(金)~09.06(日)

場所  高知県立歴史民俗資料館 1階企画展示室

 

 

■高知県立坂本龍馬記念館

「以蔵と半平太 没後150年」展 ―龍馬・半平太・以蔵の目指した世界―

下士を中心に200名以上が参加し大きな勢力だった勤王党は、どういう行動を起こし、

なぜ弾圧されてしまったのかを紹介します。

 

会期  2015.06.27(土)~10.02(金)

場所  高知県立坂本龍馬記念館

 

 

■高知県立文学館

ジャッキーだいすき! ―くまのがっこう展―

“だいすき!”がたくさんつまった会場で、ジャッキーと心あたたまる一日をお過ごしください。

 

会期  2015.07.11(土)~09.06(日)

場所  高知県立文学館 2階企画展示室

 

 

■高知県立埋蔵文化財センター

四国地区埋蔵文化財センター発掘へんろ展 四国の黎明

旧石器時代~縄文時代の遺跡から出土した土器・石器を紹介し、当時の道具の変化、生活の様子、

資源の活用を考えます。

 

会期  2015.07.18(土)~09.18(金)

場所  高知県立埋蔵文化財センター

 

今年も開催! ミュージアムスタンプラリー♪

2015年07月01日 掲載

毎年夏休み期間に実施している「高知県文化財団ミュージアムスタンプラリー」を今年も開催します!

高知県内にある県立ミュージアム(美術館、歴史民俗資料館、坂本龍馬記念館、文学館、埋蔵文化財センター)の

イベントに参加してスタンプを押してもらうと、スタンプ2つから景品に応募できます。

みなさま、ぜひご参加ください!!

 

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☆実施期間  7月18日(土)~8月31日(月)

☆開催場所  高知県立美術館、高知県立歴史民俗資料館、高知県立坂本龍馬記念館、高知県立文学館、

       高知県立埋蔵文化財センター

☆応募方法  ・スタンプラリー期間中のイベントに参加したり、展覧会をみた後に、規定のスタンプを

        リーフレットに押してもらいましょう。

       ・応募はスタンプ2個から受け付けます。2個で景品に引き換えた後、引き続きスタンプを

        集めることができます。4個で引き換えた後も同様です。1枚のリーフレットですべての

        景品にご応募いただけます。

       ・入場券等を受付で提示していただくとスタンプを押します。入場券等の発行がない場合

        は、係員にお申し出ください。ワークショップなどは当日受付時にスタンプを押します

        のでご提示ください。

☆景  品  スタンプ2個・・・「高知家」ピンバッジ1個

       スタンプ4個・・・4つ目のスタンプを押したミュージアムのオリジナルグッズ

       スタンプ5個・・・高知県文化財団ミュージアムパスポート(1年間無料観覧券)

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【お知らせ】第65回高知県芸術祭『第44回高知県文芸賞』作品募集(募集期間:~9月30日)

2015年06月25日 掲載

(公財)高知県文化財団では、第44回高知県文芸賞の作品募集を行っています。

 

・募集部門:短編小説・詩・短歌・俳句・川柳  全5部門

・応募条件:未発表作品であること。応募者は高知県在住者であること。

・作品応募締切:9月30日(水)※当日消印有効

・作品送付先:(公財)高知県文化財団内 「高知県芸術祭文芸賞」係あて

 

詳細につきましては、下記「文芸賞作品募集詳細」をご覧ください。

 

文芸創作活動を行われている方、これから始めようと思っている方、高知県文芸賞に挑戦してみませんか?多くのご応募をお待ちしております。

 

 ◆文芸賞作品募集詳細◆

文芸賞作品募集チラシ(PDF)

 

 

【助成事業紹介②】シネマ・フィロソフィア3.11 戦後70年特別企画「戦争の記憶と3.11の記録」

2015年06月11日 掲載

平成27年度の文化事業助成金交付決定団体は6団体です。

各団体による助成事業が随時始まりますので、ご紹介いたします。

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今回は、シネマ・フィロソフィア3.11による事業をご紹介します。

シネマ・フィロソフィア3.11 戦後70年特別企画「戦争の記憶と3.11の記録」と題したこの事業は、「戦争の記憶」の継承をめぐる問題をテーマに、映画の上映や松林要樹監督を招いての講演会を行うほか、哲学・倫理学を通じて3.11以降の生き方というテーマを考察することで、人文学の研究・教育の成果や重要性を社会に伝えることなどを目標に掲げています。

 

開催期日:7月4日(土),5日(日)

シネマ・フィロソフィア3.11チラシ2

 

 

【助成事業紹介①】第5回 すさき七夕かざり

2015年06月09日 掲載

平成27年度の文化事業助成金交付決定団体は6団体です。

各団体による助成事業が随時始まりますので、ご紹介いたします。

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今回は、すさき七夕かざり実行委員会による「第5回 すさき七夕かざり」をご紹介します。

須崎市の七夕の風習である「わら馬」作りや、土日に開催する「わらうまるしぇ」で物産販売を行うほか、

親子向けの「プラネタリウム」「ブローチづくり」などのワークショップや「七夕座談会」「七夕ナイトカフェ」などのイベントも開催予定だそうです。

 

開催期日:7月3日(金)~7月7日(火)

すさき七夕かざりプログラム一覧

 

 

Bunkazaidanこどもクラブより 今月のワークショップ♪

2015年06月09日 掲載

今月もイオンモール高知でBunkazaidanこどもクラブ主催のワークショップを開催します!

6月は青い色を使った絵本づくりです。

詳細はこちら→

  

「キラキラブルーの絵本をつくろう」

日時  6月20日(土) ①10:30~12:00 ②13:30~15:00

場所  イオンモール高知 1階 セントラルコート

対象  5歳から小学生までとその保護者

定員  各回15名

講師  造形教室 井関さおりさん

参加費無料・当日受付(各回30分前から)・先着順

 

 

【お知らせ】平成27年度 第65回高知県芸術祭共催・協賛団体募集(募集期間:~7月10日)

2015年05月25日 掲載

(公財)高知県文化財団では、9月12日(土)~12月13日(日)の期間に開催される第65回高知県芸術祭に参加していただける共催・協賛団体の募集を行っています。

平成27年度の参加応募申請受付締切は7月10日(金)です。※当日消印有効

募集要領および参加申請書は、下記からダウンロードできます。

送付希望の方は、(公財)高知県文化財団 総務部 高知県芸術祭執行委員会事務局までご依頼ください。

 

 ◆芸術祭共催・協賛団体募集の概要◆

共催・協賛団体募集要領    芸術祭参加申請書