「坂本直行展」開催まであとひと月余り。開催に向けての準備は順調に進んでいます。中札内美術村、坂本家、広尾町坂本直行記念室、帯広百年記念館、北海道大学山岳部OB会、秀岳荘・・・といった関係各社のご協力も得て、絵画、資料等の調査収集もほぼ終わりました。
坂本龍馬記念館全てを「おかえり!直行(ちょっこう)さん」北海道から龍馬の子孫、初めての里帰り〜というキャッチフレーズそのままに、龍馬と直行の初対面の場所に変えていきます。共に”反骨”に生きた2人の人生をお伝えできればと思っています。
今回は、地下2階から2階までに4つの会場をつくっていきます。
地下2階・第1会場は「反骨に生きて」として、2人の真髄に迫ります。龍馬の哲学、直行の生き方をテーマに、龍馬の北海道(蝦夷地)に賭ける思いを綴った手紙(京都大学所蔵、他)、直行の日高の原野を中心とした絵画などを展示。帯広百年記念館所蔵の『十勝大平原と日高連峰』(80号)の大作もここに並びます。
2階展示コーナーは第2会場「大地の祈り・大自然の中で」となります。打ちひしがれるほど厳しい原野生活であっても、それでもなお「自然はあたたかい」と言った直行。直行が見つめ続けたそのまなざし、北海道の大自然がここにあります。
2階常設展示コーナーは第3会場「家族と仲間たち」です。開館15年にして初めて2階フロアに大きな部屋が登場します。海に向かった空間に、大きな土佐和紙にプリントされた家族や仲間たちや北海道の風景、そして、直行の絵があふれます。岳人直行にも触れていただきたいと思います。
中2階・第4会場「花々の伝言」。六花亭との出会い、その包装紙で全国に広がって行った直行の花々が彩ります。牧野富太郎の植物図鑑を離さなかった直行が花に寄せる思い、そこにあるメッセージを感じてください。
全てを見終わった時、遥かな時空を超えて龍馬と直行が出会ったことを実感していただけるはずです。
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